HOME >> 宮原酸素工業の強み
私たちのつくるものは、生産設備の基礎部分です。きっと、この上にメカトロニクスを駆使したさまざまな生産ロボットが載ることになるのでしょうが、私たちのつくるものとは大部異なります。
一時期、溶接工程を自動化できないか検討したことがあるのですが、無理とわかりました。原則、一つ一つオーダーメイドで量産ということはないですし、フレームの裏側などの部位は人がもぐりこんで作業するしかありません。
現場の作業は本当に手づくりです。図面に合わせて鉄材を切り、組み合わせて溶接していく。ボール紙を切って、立体に組み合わせ、接着剤で止めていくという作業をイメージしてください。
でも、ここにはものづくりの原点があると思います。幼い日にボール紙を組み立てて無心に遊んだことを思い出します。図面に書かれたものを、目の前で形にしていくおもしろさ。そこに、精度とか強度とか平面とか、ものづくりの最も基本的な正確さが要求されます。
どんなIT製品も、これらのフレームの上で生み出されます。私たちの仕事は、その作業だけでなく、その位置づけにおいても、文字どおりものづくりの原点であり、製造業を支える基礎です。そこに、私たちのクラフトマンシップが息づいているのです。
門型担当(五面加工機) 小出真司